世界でも類を見ないほど表現が多彩な日本語。
特に花にまつわる表現は
数えきれないほど存在します。
さらに、数多くの俳人や詩人が
こぞって独自の表現を求めた花の散り際。
花は「散る」っていう表現。
当たり前だと思っていましたが
実は、花によって表現が変わるということを
ご存知でしたでしょうか?
スポンサードリンク
散る以外で表現される花
よく知っている花で例を出すと・・・
梅は「こぼれる」。
梅の花は背が低く、目の高さから
花がぽろぽろと落ちていきます。
その様子から「こぼれる」という表現になったのです。
続いては、牡丹。
牡丹は「くずれる」。
牡丹は花びらが一枚ずつ
一気に散っていくことから
「くずれる」という表現になりました。
確かに、最後はボロッと崩れ落ちますよね。
そして、朝顔は「しぼむ」です。
早いものは、お昼前に花が閉じる様子から
「しぼむ」という表現になりました。
小学校の頃、夏休みの宿題で
観察日記なんか書かされた記憶がありますが
朝顔が枯れる様を「しぼむ」だなんて
教えてもらった記憶がないですね。
そして、菊は「舞う」。
菊は枯れると花びらが残り、垂れていきます。
それが風に吹かれて、まるで踊っているように
見えることから「舞う」と表現されています。
なんだかこれは個人的にはしっくりきませんが
きれいな表現ではありますね。
マイナーな花ですが、雪柳(ゆきやなぎ)は
散るときに本物の雪のように散っていく様から
「吹雪く」と表現されているそうですよ。
そもそも雪柳がどんな花なのか
パッと思い当たらないですけど・・・
散る以外の表現も覚えておくとかっこいい
このように、花が散るという表現は
その花によっては、また違った表現が用意されていたんですね。
日本語は奥深いです。
梅などは、一般的にもよく見かける機会もありますし
ふと街で見かけたときに、梅がこぼれると表現できたら
かっこいいですよね。
とても賢く見られるでしょう。
ぜひ、梅だけでも覚えておいて損はないでしょう。
この日本語雑学は、テレビ番組「林先生が驚く初耳学」から学んだ
言葉に関する雑学です。
スポンサードリンク